車中泊でへんろ 高知よさこい その1

四国八十八ヶ所お遍路は、八十八ヶ所のお寺をお参りしながら四国をぐるりと一周する修行の旅、その道のりは1,400km。「通し打ち」という一気に回るお遍路は、歩きで40日、自転車で20日、車でも10日くらいかかる。しかし働き盛り子育て世代の自分は数日たりとも仕事を休むわけにはいかない身の上。なので八十八ヶ所を何回かに分けて回る「区切り打ち」という回り方で自転車お遍路をしている。

前回は、徳島県牟岐町から出発し、高知県の室戸岬をぐるりと回り、阪神タイガースのキャンプ地で有名な高知県安芸市まで進んできた。今回も出発の2日前に突然お遍路に出かけたくなり急遽決断。安芸市を出発し、高知市の周辺に点在する9ヶ所のお寺を巡り、土佐高知のグルメを官能するのだ。京阪神から高知県安芸市への行きかたとしては、飛行機、鉄道、高速バス、マイカーだろうか。残念ながら大阪南港から高知港へ運航していた大阪高知特急フェリーは2005年に廃止となっている。旅情溢れる船旅は大好きなのに残念だ。

高速バスだと大阪梅田を出発し高知駅前を経由して安芸駅前まで直通で行ける。「阪急バス」と「とさでん交通」が相互運行していて、所要時間は6時間半かかるが乗り換えも無くとっても便利。そして運賃は6,850円とリーズナブル。しかし自転車はバラして袋詰めしていようが、折り畳み式であろうが積載してくれない。自転車お遍路なので自転車とともに移動しなければならない身の上。高速バスでの輪行ができなくなった原因は高速バスの人気でバスの荷物積載スペースが足らないという事もあるのだろうが、大きな原因はやはり輪行ができていた当時、自転車が壊れたといってバス会社に損害請求するバカ自転車乗りが多かったためだろう。高い自転車なら保険にしっかり入っとけ!おかげで高速バスでの輪行ができなくなったじゃないか!と愚痴をこぼす。

追記:後日「とさでん交通」のホームページを見ると昼行便であれば、『自転車は折りたたみができるものであればトランクルームへ収納することができます。その場合、自転車を解体して、輪行袋に入れた状態でお願いします。』と、あった。やったね!輪行できるじゃん! でも、相互運行の阪急バスはまったくダメ。

飛行機だと大阪伊丹空港から高知龍馬空港までANAが1日6便、ジェットスターが1日1便飛んでいる。所要時間は40分ほど。大きさと重さの条件はあるものの、輪行バックに詰めると自転車も無料手荷物として預ける事ができる。運賃はANAだと通常22,060円、早割りで14,000円くらい。ジェットスターだとなんと片道3,000円を切るほど安い便もある。しかし高知空港から安芸へは一旦高知駅まで30分ほどバスに乗り、高知駅から安芸駅まで土佐くろしお鉄道で1時間、待ち合わせ含めて合計2時間はかかり、運賃はしめて1,900円ほど。所要時間も家を出てから安芸駅に着くまでには、なんだかんだで4時間はかかるだろう。

鉄道だと新大阪駅から山陽新幹線で岡山駅まで行き、岡山駅からJR特急南風で後免駅まで、後免駅から土佐くろしお鉄道に乗り換え安芸へ至るルート。所要時間は4時間半ほどで運賃は11,660円。もちろん輪行バックに詰めると自転車も乗せられる。特急料金をケチって鈍行だけで行くと所要時間は10時間20分、運賃は7,110円。青春18きっぷシーズンならともかく、通常運賃でこれだけの時間をかけて行くほどヒマではない。

マイカーだと宝塚ICから中国道、山陽道、瀬戸大橋、高松道、高知道と乗り継ぎ南国ICまで高速道路を走る。南国ICから安芸までは国道55号線で40分ほど。休憩入れても4時間で着く。料金は休日割引きで5,410円、距離は320kmなので燃費を考えるとガソリン代は4,000円ほど、合計9,500円くらいかかる。瀬戸大橋ルートよりも淡路島ルートの方が距離は短いが高速料金は高くなる。

イロイロ考えたけれども、今回は急に出発を思い立ったこともあり(いつもそうだが)時間の活用と費用面そして現地での自由度を考え、マイカーに自転車を積み込み行く事にした。そんなだからフェリーが廃止されるんだろうな。正月明けの三連休、家族に留守にする事を出発の前日に告げ、ブチブチと小言を言われながら、そして後ろ髪を引かれつつ準備をする。前日は午後から新年会があり控えめだが酒を飲んだので、前のりはせず三連休の初日の朝5時50分に出発する。アルコールは残っていない。1月初旬の日の出時刻は7時7分。当然ながら辺りはまだ真っ暗、そして寒さが手足を痺れさす。地元の天気予報は晴れだが、なんと高知県は雨のち曇り。南岸低気圧の影響で昼まで雨が降るようだ。

朝早く家を出て、高速で高知に早く着いても雨ならば、シタミチでゆっくり行って雨のあがる昼ごろ着けばよいじゃないか。そのほうが安上がりやん、という事で、高速道路を使わずにシタミチで行く事にする。夜明け前の国道171号線、43号線、2号線で神戸へ、白々と夜が明けてきた神戸の街を走る。しかし須磨で間違って第二神明道路に乗ってしまい210円を払うなり。加古川バイパスから姫路バイパス、太子龍野バイパスとほぼ高速道路規格の無料ハイウェイを走り相生へ。2号線で船坂峠を越えて風光明媚な岡山ブルーラインで岡山市内へと進む。岡山市内は岡山バイパスが渋滞していた。瀬戸大橋の本州側の最終入口である児島ICまでシタミチで行こうとしたが、岡山バイパスの渋滞で心が折れた。早島ICから瀬戸中央道に乗ってしまう。瀬戸大橋の真ん中に浮かぶ与島サービスエリアでトイレ休憩。朝メシもここでと思ったが、四国に入ってからにしよう。

高知道は瀬戸内海側から太平洋側へと四国山脈を横断する高速道路。愛媛県の川之江東JCTから高知県の南国IC間には、およそ50 kmの区間に上り線22本、下り線19本ものトンネルがある山岳高速道路。そんな山奥にある立川パーキングエリアで休憩をする。

十割蕎麦と散し寿司がセットになった立川そばセットを食う。十割蕎麦のもっちりボソボソ感がいい感じ。散し寿司は柚子がいいアクセントとなっている。こじんまりとした食堂の窓際のカウンター席で食べていると。すぐ脇の自動ドアは人が近づく度に自動で開く。そりゃ自動ドアだから自動で開くのだろうが、出入りもしないのに近づいただけで開くのでは寒くて困る。ボタンを押したら開くタイプの自動ドアにしてくれよ! と、蕎麦を食いながら心の中でつっこむのであった。

猪肉の炭火BBQや猪肉コロッケなんかも食ってみる。わりと普通な感じだった。

南国ICで高速を降り、後免駅に向かう。後免駅付近に車を停めて汽車で安芸駅まで輪行しようと企んでいるのだが、駅前にも駅付近にもコインパーキングなんてものは無い。シャーなしナンコクスーパーの駐車場に停めておく。飲み物食べ物買うのでゆるしてください。

後免駅の改札口には駅員も居るし切符の自動販売機も1台設置されている。切符を買おうと自動販売機を見つめるが、何度見ても安芸駅までの切符が買えない。ボケちまったのかとか思ったが、なんとJR四国専用の自動販売機だったので、後免駅から安芸駅までの土佐くろしお鉄道の切符は販売していないのだ。相互乗り入れしているのにもかかわらずだ。改札の駅員に聞くと切符は車内で買ってください、だと。その駅員もJR四国の駅員だからなのか。だとすると仲悪すぎでしょ。

後免駅から安芸駅まで土佐くろしお鉄道ごめんなはり線で40分ほど。その間に若い男の車掌さんから手書きの切符を買う。なんと910円もする、高け~な~。自転車の置き場所は列車後部の運転手室横でバッチリ納まった。と思いきや、若い女性の車掌さんに袋から自転車の一部が出ていると注意されたりする。でも高知の女子は全体的にレベルが高いように感じる。などと、まだお遍路ではないので煩悩が発動する。安芸駅に到着し自転車を担ぎ汽車を降りる。その時にも若い女性の車掌さんから、また自転車の一部が出ていると注意される。今度はちょっとムカついたが、笑顔でごめんねって言ってみる。。。

ようやく前回終了地点の安芸駅に到着。自転車を組み立てて13時40分に出発。あぁ楽しくてしょうがない。

安芸駅前から南へ下ると安芸市内を流れる江の川を渡る。前回滞在していたので道が分かるぞ。

安芸市内、趣きのある旧街道を西へ向かう。あいにくの曇り空だが、雨は今しがた上がったようだ。

安芸漁港。海面から16mもある日本一高い防波堤が津波から港を守る。

お遍路さんのために実のなる木を植え無料で食べさせてくれる。勝手に取って食べていいらしいが、でも今は要らないし、腹ペコでも要らねえかも。お接待という四国ならではのお遍路さんを持て成す文化。この後も、何本も見かけた。

本当に大変な歩き遍路さん。追い越しざまに敬意を払い挨拶する。よほどの事がないと歩きでは自転車に追いつけない。同じ場所で、同じ時間に、同じ目的で出会った二人なのに、この先二度と出会うことは無いンだろう。

海岸沿いにはサイクリングロードが続いている。このサイクリングロードはもともと土佐電気鉄道安芸線という鉄道が走っていたが、昭和49年3月に廃止された。昭和56年まで国鉄の新しい路線としてトンネルや高架橋の工事が行われたが国鉄再建法の施行に伴い工事は凍結された。長期間にわたって建設途中の高架橋や盛土が放置されたままになっていたが、昭和61年5月に土佐くろしお鉄道株式会社が設立され工事が再開、平成14年7月にようやく開業した。

雨が再び降りだした。昼から晴れる予報なのに一向に回復してこない。土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の高架下でしばらく雨宿り。さっきの歩き遍路さんに追い付かれそうになる。

断崖絶壁、眼下には太平洋。晴れていたらいい景色だろうに。

その断崖絶壁に建つ極楽寺。番犬君が張り切って吠えまくっている。お参りを済ませたころ、中からおばあちゃんが顔を出した。そばに置いていた自転車を見つけて、自転車やったらこれがいるやろ、とポケットティッシュを2個くれた。鼻水がタレてるのを見られたのかっ!

赤野自転車道休憩所近くから琴ヶ浜を望む。ここも天気がよければ絶景なんだろう。

昔、電車が走っていたサイクリングロードから、今、汽車が走る線路を見下ろす。

真冬の浜辺でおじいちゃんと孫ふたり。寒いのに何してんだろう?

松林をガシガシ漕いで行く。松林のすぐ横を列車が走る音が聞こえる。

カッパがいたり。芸西村を流れる和食川の河原に河童の石像が手を振っている。伝説がある訳ではなく、かっぱ公園の命名以来、河童の村として定着したらしい。

土佐くろしお鉄道ごめんなはり線の高架下には、資材置き場やら駐車場やらと様々な有効利用が見られる。ここはお遍路さんへの善根宿。お遍路さんは誰でも無料で泊れる。

善根宿の内部はキチンと片付けられていて掃除もされていて清潔だ。が、室内にはオッサン臭(2-ノネナール C9H16O)が充満していて、ここで一晩明かすのは自分にはムリムリ。

この形はまさしく鉄道用のトンネル。

「わっ!」「あっ!」「ひゅ~」ってトンネルに入るとゼッタイ言うよね~

おぉ!道路が立ってる~!

手結港可動橋(ていこう かどうきょう)

香南市夜須町手結にある手結港は、江戸時代初期に土佐藩家老の野中兼山によって作られた。河口の岩盤を人の手で掘削して石積みした日本最古の掘り込み港湾。港の入り口に架かる片側跳ね上げ式の可動橋が手結港可動橋。建設費21億3000万円を投じて平成14年に完成した。長さ32.8m、幅は7.0〜9.0m。駆動は油圧シリンダー方式で、跳開角度は最大70度。橋の手前には踏切と同じ遮断機が設けられていて警報機が鳴り始めると遮断機が下り、約6分掛けて橋はゆっくり動き始める。1日のうち約7時間だけ橋を渡ることができ、その他の時間は船舶通行用のため跳ね上げられている。

しばらく写真を撮ったり眺めたり、展望台に登ったりしていると、警報機が鳴り始めた。やがてゆっくりと橋げたが降りてきた。

普通の橋となり、待っていましたとばかりに車やトラックが渡り始める。

国立大学法人 高知大学 ヨット部。若いっていいね。と、本気で思う今日この頃。もし大学生に戻れるなら、あんな事やこんな事やそんな事やとんだ事なんかやっちゃうのになぁ、などと、やらずに後悔している自分の行動力の無さに嫌気がさす。

「道の駅やす」と「県立公園ヤ・シィパーク」。トイレ休憩を兼ねて道の駅をブラブラ。南国ムードありありの施設は、やはり音楽が流れリゾート感がある。

赤岡にはいい旧街道が残っている。

この後、国道55号線を進むが、左車線側を走っていたので野市の町へ入る交差点で難儀する。土佐黒潮ホテルの建つその交差点は左車線側から県道22号線へは進むことができない。戻るのも行き過ぎるのもシャクにさわるので、いい方法が無いかと辺りを観察すると、道路下に通り抜けられそうな通路を発見。土手を下り、水溜りだらけの道路下通路を抜けるとついに行き先が無くなる。でも無理やり行く。

創造広場アクトランド。足こぎメリーゴーランドや日本一の巨大ジャングルジムなど遊具もたくさんあり、子供連れで出かけると、無料でたっぷり遊べるらしい。

あんな山の上だったらイヤだなぁ~。と、見つめていた山の上の城の正体は閉園した遊園地の廃墟らしい。名前はシャトー三宝。

野市の町並みを通り過ぎると、大日寺が近い。もしやあの石段は大日寺への遍路道なのか?という事は大日寺は山の上なのか?

あぁ!やっぱり山の上なのね。

登り坂をがしがし登っていく。急勾配だがさほど距離が無かったのが救いだ。

第二十八番札所 法界山 高照院 大日寺

縁起によると、聖武天皇(在位724〜749年)の勅願により行基菩薩が大日如来の尊像を彫造し堂宇に安置して開創されたと伝えられる。その後、寺は荒廃したが弘法大師が四国を巡教された弘仁6年(815年)末世の人々の安泰を祈り、楠の大木に爪で薬師如来像を彫られ、これを祀って復興されたという。 以後、隆盛を誇り七堂伽藍や末寺や脇坊も備わり、17世紀初頭の慶長年間(1596〜1615年)からは土佐藩の祈願寺となって堂塔も整備された。しかし明治新政府の神仏分離令によって一時は廃寺となったが本尊は「大日堂」と改称した本堂に安置していたので救われ、明治17年に再興されて現在にいたっている。

境内は四季折々の花が咲き、巡拝者の目を楽しませてくれる。早春にはサンシュユの花、3月彼岸ごろにはしだれ桜、本坊前のコブシの花、10月中旬から十月桜や万両が咲き誇る。行基菩薩作とされる金剛界大日如来坐像は高さが約146cmの寄せ木造りで四国では最大級。また、脇仏の聖観世音菩薩立像は智証大師作と伝えられこれも高さ約172cmと大きくともに国の重要文化財に指定されている。また大師が楠の立木に爪で彫られたという霊木は「爪彫り薬師」と呼ばれ奥の院とされている。その楠は明治初めの大風で倒れたが跡地に一堂を建て霊木として安置している。この霊木は、頭、眼、鼻、耳、顔など首から上の病に霊験があらたかとされている。薬師堂の脇には土佐名水40選にも選ばれた大師御加持水が湧く。

境内にはさらに石段を登らねばならん。という山の上に建つお寺の常識アルアルが発動する。

鐘を撞くのも石段を登る。

本堂をお参りし・・・

大師堂もお参りする。

納経所でご朱印をいただき、法界山 高照院 大日寺をゲット!

四国八十八ヶ所の寺院には大日寺という名前のお寺が3ヶ所ある。すでに打ち進んだ四番札所と十三番札所が大日寺という名前だった。ご本尊が大日如来だからなのかというとそうでもない。十三番大日寺は十一面観世音菩薩だったりする。そもそも四国八十八ヶ所の寺院をすべて弘法大師が開基した訳ではない。創建された年代も違うし、宗派もバラバラなのだ。しかしそういう事にこだわらず、アバウトというか柔軟というか、そんなところが懐が広く感じられ、魅力を感じる所以なのかも知れない。

息を切らしながら歩き遍路さんは石段を登る。でっかいリュックを背負い石段を登る。

下りはあっという間。これぞヒルダウンの醍醐味、ああ楽しい。

田園地帯に伸びるへんろ道。この時点で納経の締め切りの5時まであと30分、次の国分寺まであと8.5km。迷わなければ間に合うだろか? 国分寺が山の上でないことを祈る。

おおらかな農村の風景。しはらく並走する。

畦道なへんろ道を爆走する。急げ!急げ!

散歩の親子を勢いよく追い抜いていく。びっくりさせてゴメンね!

ダイコン畑。収穫された大根は干すんだな。

第二十九番札所 摩尼山 宝蔵院 国分寺

聖武天皇(在位724〜749年)が『金光明最勝王経』を書写して納め、全国68ヶ所に国分寺を建立したのは天平13年のころ。土佐では行基菩薩が開山し、天下の泰平と五穀の豊穣、万民の豊楽をねがう祈願所として開創された。歴代天皇からの尊信が厚く加護をうけてきた。縁起によると、弘法大師がこの地を巡錫したのは弘仁6年(815年)のころで、毘沙門天像を彫造して奥の院に安置された。その際に本堂で真言八祖に相承される厄除けの「星供の秘法」を修められた。以来、土佐国分寺は「星供の根本道場」となっている。

本尊千手観世音菩薩を祀る国分寺の本堂(金堂)は、長宗我部元親が、永禄元年に再建。柿葺き、寄棟造りで外観は天平様式を伝え、内部の海老紅梁は土佐最古といわれ、室町時代の特色が見られて国の重要文化財に指定されている。また、仁王門は明暦元年(1655)、土佐2代藩主・山内忠義公の寄進で豪壮な二層造りである。1250年余の面影を残す境内地は、全域が国の史蹟に指定され、杉苔が美しい庭園で「土佐の苔寺」ともいわれる。

国分寺に到着。平地のお寺でよかったよかった。時刻は16時50分なり。納経締め切り10分前、何とか間に合った

杉並木の参道を通り境内へ向かう。お参りしてからでも納経時間に間に合うだろうか。念のため今回はお参りの前に納経所でご朱印をいただく。摩尼山 宝蔵院 国分寺をゲット!

柿葺き寄棟造りで外観は天平様式の本堂。国の重要文化財。納経を済ませたのでゆっくりとお参りする。

大師堂。

 

ここ国分寺の鐘は勝手に撞いてはいけない。でも5時になると無人の鐘が撞かれ始めた。誰もいないのに撞き棒(橦木)が動きゴーンと鳴る鐘、とっても不気味な光景。

こんなところにもオートメーション化の波がやってきている。全自動無人鐘撞きマシン。フックが引っかかり撞き棒(橦木)の内部に仕込まれた強力なバネを引っ張る。引っ張られたバネからフックが外れた瞬間に橦木が飛び出し鐘を撞く。おもしろくてしばらく見入った。

5時もとうに過ぎ、納経所のオバちゃんが帰宅するのを見送っていると、数人のお遍路さんが慌てて境内に入ってきた。あぁ間に合わなかったなぁと思っていたら、帰宅中の納経所のオバちゃんが、「まだ納経所に人が居ちゅうき納経できるき~」と声を掛けていた。融通の利くお寺さんだな、と。

5時を過ぎるとあっという間に日が暮れてゆく。夕刻の国分寺を後にし田畑の畦道を走り、今日の出発地、後免駅へと戻る。

という事で、後免駅に到着。すっかり日が暮れた。

ナンコクスーパーの駐車場に置かしてもらっていた車に一旦戻り、風呂と晩メシの準備。無断駐車するな!とか張り紙されているかな?とか思っていたが、おおらかなスーパーでよかったよかった。夜食とかツマミとかビールとか買うのでごめんなさい。どうやら近隣の住民もここの駐車場に車を置いて汽車で出かけているようだ。

近隣には昭和チックな銭湯はない。でも後免駅から1km程のところにスーパー銭湯があるのだ。天然の湯ながおか温泉。スマホでウェブ画面を見せるとうれしい100円割引き。

露天風呂やら打たせ湯やらジェットバスやらあって、長風呂しすぎた。写真はHPから。

湯上りにデカビタCを飲み、リクライニングソファで涼んでいたらバク睡いしてしまった。お客は家族連れが大多数、子供やら大はしゃぎしている。みんな温泉が好きなのね。

高知市内在住の友人宅に泊めて貰おうかとも思ったが、メシ食って風呂入って寝込んでしまったら移動がメンドウになった。今日は車があるから車中泊でいいか。南国ICの近くにある「道の駅風良里」は車中泊OK。駐車場も第一と第二があり、それぞれ24時間トイレは使用できる。駐車場には自家用車が20台くらいとトラックが5台くらい停まっている。今までも何度もやっている車中泊。まずはフロントガラスにサンシェードを付ける。サイドガラスにはブランケットを挟み込み目張りをする。シートをフルフラットにしてもデコボコするため、サードシートを仕舞い、セカンドシートを一番前まで動かすと広大なフラットな荷室ができあがる。暖房のため朝までエンジンを掛けっぱなしにするとガソリンどのくらい減るやろか。もったいないのでエンジン止めて、広大な荷室に銀マットを敷いて寝袋にくるまりバク睡いするのだった。