横浜から川崎宿、品川宿、日本橋 その2

京都三条大橋から江戸日本橋を東海道五拾三次で目指す旅。今日は小田原宿から出発し、大磯宿、平塚宿、戸塚宿、保土ヶ谷宿、神奈川宿、川崎宿、品川宿と進んできた。あと少しで日本橋のゴールなのに、ココへ来て雨が降り出す。1時間ほど雨宿りで時間を食ったが、雨がやんだのでいよいよ最終ゴールの日本橋まで走り出す。東京都心をチャリンコで爆走する。

国道5号線を日本橋に向けて北上していると、左に東京タワーかチラッと見えた。大門交差点から西に入り、増上寺の総門から見上げる。修学旅行で登ったきりだな。

新橋駅付近。雨宿りが長引き、暗くなってきた。うーん都会の景色は夜の方がいいかも。

ゆりかもめ新橋駅。コレに乗ればレインボーブリッジを渡り、お台場のフジテレビに行ける。

新橋を過ぎると、いよいよ日本で一番アーバンでトレンディでファッショナブルでエレガントな街、銀座。そんな煌びやかな銀座中央通りを、汗と塩とホコリにまれた東海道五拾三次自転車旅のおっさんが駆け抜ける。ここは銀座八丁目。 スワロフスキーやら、資生堂パーラーやら。

銀座七丁目。自転車でギンブラっと進む。モンブランやら、フェラガモやら。

銀座六丁目。予想通り大陸の方々が大勢いる。ディオールやら、セリーヌやら、銀座シックスやら。

銀座五丁目。観光バスで乗り付けてくる大陸の方々。ファンケルやら、プラダやら。

ここは銀座四丁目。旧東海道は銀座のド真ん中を突き進む。銀座和光やら、銀座三越やら、ミキモトやら。

銀座三丁目。銀座松屋やら、アップルやら、シャネルやら、フェンディやら。

銀座二丁目。ブルガリやら、ティファニーやら、ダンヒルやら。

銀座一丁目。銀座タナカやら、ポーラやら。

銀座通り口。銀座はココまで。

京橋。東京の京橋はオシャレなオフィス街。大阪の京橋は下世話な庶民の歓楽街。

日本橋三丁目交差点を左に行くと正面に見えるのがJR東京駅。この辺りは出張で来たことがあるような。写真がきたない。

日本橋二丁目。バラの包みの高島屋。

日本橋交差点。ついにゴールだ! と思いきやゴールの日本橋はココじゃあない。

日本橋

上段:今昔マップon the web 明治20年測図 明治29年発行地形図  下段:Google Map 2018

江戸日本橋は、東海道五拾三次で京から126里6町1間(495.5km)。東海道五十七次で大坂高麗橋から139里4町1間(546.3km)。

ココが東海道五拾三次の江戸の起点、日本橋! 東京の日本橋はニホンバシと読むが、大阪の日本橋はニッポンバシだよな。などと特に感動も無くゴールを迎える。

長かった東海道五拾三次(東海道五拾七次)自転車旅も終わりを告げる。でも感無量って感じではなく、早くひとっ風呂浴びたいって感じ。分割で進んできたからかもしれない。

日本橋 朝之景

歌川広重 東海道五拾三次 日本橋 朝之景 保永堂版

夜明け前の早朝に、参勤交代の大名行列が江戸を発ち、日本橋を渡り始める。日本橋近くの魚市場や神田の青物市場で仕入れた魚売りや青物売りは、大名行列に気付き、避けるように歩みを速める。やや斜め正面から描かれた日本橋の背後には江戸の家々の屋根が重なるように描かれ、江戸の町がとても広い事を感じられる。手前に開け放たれた木戸は、防犯のため夜は閉じられ朝になると開けられた。

仕事帰りのサラリーマンで溢れている日本橋。江戸時代の日本橋よりもすいぶんと道幅は広く、橋の上は高速道路でフタをされている。広重の画は夜明け前の早朝の日本橋を描いているが、すっかり日が暮れてしまい、夜の日本橋となってしまった。

石造二連アーチ橋で橋の長さは49m、幅27m。明治44年(1911年)に完成し、平成11年(1999年)国の重要文化財に指定されている。昭和38年に歴史的建造物の真上に高速道路でフタをする、イケイケドンドンだったおろかな日本。

橋の欄干には獅子と翼のある麒麟の像が建つ。名盤にある「にほんはし」は徳川慶喜の書。

橋の四隅に建つ獅子像は狛犬などを参考にして製作された。東京市の紋章を持っている。両サイドで阿吽になっている。東京を護る役割を担っている。

橋の中央には、翼のある麒麟の像が建つ。

中国の陰陽五行説では、四方を護るのが青竜・玄武・白虎・朱雀の四神で、中央を護るのが麒麟。この麒麟は東京の繁栄を意味している。

日本国道路元標。日本の道路網の出発地点。

京都まで503km、大阪までは550km。思えば遠くへ来たもんだ~♪

ポケモンスポットなのか、多くの人がスマホで遊んでいる平和な日本。

日本橋の北詰には三越本店が堂々たる佇まい。

日本橋から北向きは国道4号線の起点。なんとなくそのまま少し北へ進むとオタクの聖地、アキバに着いた。とりあえず晩メシ食おう。

AKB48カフェ&ショップ。たしか大阪ナンバにもあったよな。ここでメシ食うほどファンでない。

メシのあとは、とにかく風呂に入りたい。アキバから近い銭湯は、お玉湯、十思湯、稲荷湯などか。新宿方面で近いのは稲荷湯。ここは出張帰りのサラリーマンや皇居外周ジョギングサラリーマンや東海道自転車旅オッサンなんかが利用する。

大阪から自転車で新宿歌舞伎町一番街に到着。ああ感無量。ようやく大阪から自転車で江戸に来た実感がわいてきた。

うろうろ。

うきうき。

どきどき。

わくわく。

そして翌日、昼間の日本橋はマリオカートも走るこんな感じ。

自転車で東海道五十三次 完